デザインセミナー「蘇生する輪島塗」
令和6年元日の大地震では富山県も大きな被害を被ったが、続く9月の豪雨で復興途上に
あった能登半島はさらなるダメージを受けた。
この理不尽に立ち向かい、前に進もうとする輪島から、地域と経済の復興に奔走する
桐本泰一氏を講師にお迎えした。
伝統工芸の現場で何が起きていたのか、そして、岐路に立つ輪島塗が息を吹き返す日の ために、
何をすべきなのか。リアルな産地の再生に、ぜひ多数のご聴講を。
日時 令和7年2月3日(月)18:00〜19:30
会場 ウイング・ウイング高岡501研修室 高岡市末広町1−8
講師 桐本泰一氏(輪島キリモト代表)
申込 富山・ミラノデザイン交流倶楽部 info@toyama-da.jp TEL0766-63-7140
1962年 石川県輪島市に生まれる
1985年 筑波大学芸術専門学群生産デザインコース卒業
1985年 コクヨ(株)意匠設計部入社
1987年 輪島朴木地工芸 桐本木工所入社
朴木地(ほうきじ)職見習いを経て、木地屋からの漆器造形デザイン提案や木地屋が想う漆の器、家具、
建築造作などの創作をはじめる。現在も継続して活動中。(木と漆のデザインプロデューサー)
2001年 「石川県デザイン賞」受賞(石川県デザインセンター)
2004年 三越日本橋本店5階・和のコーナー「J.スピリッツ」に「輪島キリモト・日本橋三越店」出店
2005年 「いつものうるし」(監修/ラトルズ刊)出版
2007年 集英社モード雑誌「SPUR」での能登半島地震復興スペシャルチャリティ企画において「ルイ・ヴィトン」
から依頼を受け、漆の六角形小箱「BOITE LAQUEE WAJIMA」のデザイン製造監修担当。桐本木工所が製作
2008年 桐本木工所が「元気なモノ作り中小企業300社」に選定(中小企業庁)
2015年 桐本木工所・桐本俊兵衛の業務を引き継ぎ、商号を輪島キリモトとして代表に就任
2015年 パリ・ルーブル宮殿・パリ装飾美術館で開催された花見と弁当企画「JAPAN PRESENTATION in Paris」で
「あすなろの重ね箱」を創作
2015年 第二回三井ゴールデン匠賞グランプリ受賞(三井広報委員会)
2022年 輪島工房に隣接してデジタル店舗「漆のスタジオ」開設 国内外からのライブコマース、漆器の配信機器完備
2024年 令和6年能登半島地震で被災。自宅全壊、本町家屋全焼、倉庫3カ所に被害 。工房と本店の建物は無事。
工房隣接地に建築家坂茂氏の提案から基礎はビールケース、躯体は紙管とボード、断熱材、シートから成る
仮説工房を3棟建設。恒久的に使えることから、今後の創作活動に幅を持たせる体制を準備中。
非常勤講師:筑波大学芸術専門学群(2002年、2012年)、
金沢大学人間社会学域経済学類(2003〜2004年/2012〜2016年)、
金沢美術大学工芸大学院(2009年)、金沢美術工芸大学工芸専攻(2024年)
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科(2012年、2015年)、 他