富山県では平成14年度からジェトロの「ローカル・トゥ・ローカル産業交流事業」を活用したデザインミッションの派遣等、世界のデザイン先進地イタリア ミラノと工業デザイン分野での交流を行ってきました。その結果、富山県の企業が誇る高度な技術力とイタリア ミラノのデザイナーの独創的なデザインとが融合した魅力的な新商品が生まれるなどその成果は着実にあらわれています。 このような背景のもと、富山の企業とミラノのデザイナーとの交流をより一層深め、相互の情報交換を通じてビジネスの創出につなげることを目的として平成18年6月に富山・ミラノデザイン交流倶楽部が創設されました。
〒939-1119 高岡市オフィスパーク5番地 富山県産業高度化センター2F (公社)富山県デザイン協会内
TEL.0766-63-7140 / FAX.0766-63-7141 / mail: info@toyama-da.jp
コロナ禍を潜り抜け、やっと迎えることができたデザインの祝祭。
世界中のデザイン関係者が待ち望んだミラノサローネが通常通り4月に開催されました。
その充実ぶりは来場者数、展示規模、そして新しい試みにも現れています。
ミラノ在住の池田美雪さんによるミラノ通信No.32をお楽しみください。
デザインセミナー
「世界を魅了するHIROSHIMA」
1928年広島で創業した家具メーカー マルニ木工。当時としては技術難度の高い「木材の曲げ技術」を確立し、それまで手工業の域を出なかった日本の家具工業に対して、「工芸の工業化」をモットーに「職人の手によらない分業による家具の工業生産」を目指した。その後、高度経済成長とともに躍進したが、バブル経済崩壊で業績も急激に悪化、経営危機に陥った。そんな中、深澤直人氏と出会い2008年に「HIROSHIMA」という名の椅子が生まれた。1脚の椅子がもたらしたマルニ木工の変遷とミラノサローネをはじめとした海外進出について代表取締役社長山中洋氏に語っていただきました。
日時 2023年6月30日(金) 18:00 〜19:30
会場 ウイング・ウイング高岡 503研修室
講師 山中洋 株式会社マルニ木工 代表取締役社長
1971年生まれ。1994年明治大学商学部を卒業後に渡米。1998年米国オールドドミニオン大学経営大学院を卒業後に帰国し、1999年株式会社マルニ(現 株式会社マルニ木工)に入社。入社後まもなく英国の提携工場にて家具製造の基礎を学ぶ。帰国後は営業職を経て社内の様々な機能改革に従事し、「MARUNI COLLECTION」、「MARUNI60」等、外部デザイナーとの企画を積極的に推進。ブランド戦略や商品企画、セールスプロモーションの構築に携わり現在に至る。2021年株式会社マルニ木工代表取締役社長に就任。
2015年家具の修理を専門とするグループ会社の株式会社マルニファニシング代表取締役社長に就任。
ミラノ在住デザイナー 池田美雪さんによるミラノ通信No.31。
今回のテーマは「パスタとデザイン」。
フィリップ・スタルクがデザイン するとパスタはこうなる!?
興味深い上にパスタを美味しく作るコツまで伝授。
まさにイタリアは美味しい!!
「ささいな」
「自分の感受性に徹することで、生まれる共感もあると思っています。」と語る三澤遥さんの作品は不思議な面白さに溢れている。現在、富山県美術館で開催中の『デザインスコープ ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ』(~2023.3/5迄)で展示されている三澤作品は、他のアーティストやデザイナーの作品と比べて格段に小さい。小さいけれど創造的な楽しさで人を引きつける。その魅力の根源とは?
日時 令和5年2月10日(金)18:00~19:30
会場 ウイング・ウイング高岡501研修室 富山県高岡市末広町1−8
講師 三澤遥さん
1982年生まれ。日本デザインセンター三澤デザイン研究室室長。武蔵野美術大学准教授。同大学工芸工業デザイン学科卒業後、デザインオフィスnendoを経て、2009年より日本デザインセンター原デザイン研究所に所属。2014年より三澤デザイン研究室として活動開始。ものごとの奥に潜む原理を観察し、そこから引き出した未知の可能性を視覚化する試みを、実験的なアプローチによって続けている。主な仕事に、水中環境を 新たな風景に再構築した「waterscape」、かつてない紙の可能性を探求した「動紙」、国立科学博物館の移動展示キット「WHO ARE WE」、隠岐ユネスコジオパーク泊まれる拠点「Entô」のアートディレクション、上野動物園の知られざる魅力をビジュアル化した「UENO PLANET」、ロゴの自在な展開性を追究したKITTEやTOKYO BIG SIGHTのVIがある。2019年、毎日デザイン賞受賞。著書に『waterscape』(出版:X-Knowledge)。