富山県では平成14年度からジェトロの「ローカル・トゥ・ローカル産業交流事業」を活用したデザインミッションの派遣等、世界のデザイン先進地イタリア ミラノと工業デザイン分野での交流を行ってきました。その結果、富山県の企業が誇る高度な技術力とイタリア ミラノのデザイナーの独創的なデザインとが融合した魅力的な新商品が生まれるなどその成果は着実にあらわれています。 このような背景のもと、富山の企業とミラノのデザイナーとの交流をより一層深め、相互の情報交換を通じてビジネスの創出につなげることを目的として平成18年6月に富山・ミラノデザイン交流倶楽部が創設されました。
〒939-1119 高岡市オフィスパーク5番地 富山県産業高度化センター2F (公社)富山県デザイン協会内
TEL.0766-63-7140 / FAX.0766-63-7141 / mail: info@toyama-da.jp
ミラノ在住インテリアデザイナー 池田美雪さんによるミラノ通信。今号はお待ちかねミラノ・サローネ特集です。若手デザイナーの登竜門として20周年を迎えたサローネサテリエやフオーリサローネ等の話題満載です。
デザインセミナー
磨き、次に手渡すもの
テラウチさんは、カルティエの撮影や米国MITでの講演、パリユネスコ本部での富士山写真展など海外での活躍も目覚ましい。一方、富山市の「アメイジング・トヤマ・フォトプロジェクト」に取り組むなど地方の魅力を再発見し、自分たちの地域に誇りを持ち、その地域にあったイメージ作りを行い、広く全国へ情報発信していく地域活性化プログラムにも取り組む。まさに花も実もある活動を行っている。そんなテラウチさんの今回の講演テーマは「磨き、次に手渡すもの」について。今いちど自分の足元にある地域文化と歴史を見直すことで、海外市場にむけた事業戦略が変わってくるかもしれません。
テラウチマサト(写真家/プロデューサー/株式会社シー・エム・エスCEO)
1954年、富山市生まれ。日本実業出版社を経て1991年に独立。ポートレイト、風景、プロダクトから空間まで、独自の表現手法で常に注目を集める写真家であり、モノやコトの“隠れた本質”を捉える着眼点や斬新な表現手法に、イベントプロデュースから、町興しのオファーも集まる。2014年10月より、富山市政策参与に就任。 2015年1月には長崎県東彼杵町芸術大使に就任。写真家としてのクリエイティビティを活かした幅広い創作活動を得意とする。
ミラノ在住インテリアデザイナー 池田美雪さんによるミラノ通信。今号はミラノの複合アート施設「プラダ財団」について。2015年のオープン以来観光名所として日本でも広く紹介されていますが、文化プロジェクトとしての財団のコンセプトから紐解きます。
デザインセミナー
山奥の地酒「獺祭」を世界ブランドへ
1948年創業の旭酒造が創り出した「獺祭(だっさい)」の名は、今やお酒を嗜まない人にも知れれ渡っている。それどころか、国内のみならずパリやNYなど世界24ヶ国で自社ブランドを展開し、拘りの品質は高い評価を受けている。常識を疑い、先入観を捨て去る事から銘酒「獺祭」を生み出した桜井博志氏を講師にお迎えし、地域住民がわずか500名程という過疎地域の小さな酒蔵を世界ブランドへ育て上げた経営手法と独自の商品づくりをたっぷりと語っていただきました。
桜井 博志
さくらいひろし(旭酒造株式会社 会長)
1950年、山口県生まれ。73年、松山商科大学(現松山大学)卒業。西宮酒造(現日本盛)を経て、76年に家業の旭酒造に入社するが先代と対立して退社。しかし、先代の急逝を受けて84年に家業を継ぐ。社長就任は焼酎ブームの影で日本酒が全く売れない冬の時代であったが、試行錯誤の繰り返しから精米歩合を23%まで高めた純米大吟醸『獺祭 磨き二割三分』を開発、大ヒットとなる。2016年10月に長男一宏氏に社長職を譲り会長に。
現在、旭酒造は年商16億7000万円、社員35名、本社・山口県岩国市。
日 時 2月8日(水)18:30~20:00
会 場 ウイング・ウイング高岡 502研修室(高岡市末広町1-7)